今回は先日、某大手日本の銀行様向けに開催した勉強会でご報告した2021年5月27日時点でのハワイの観光客状況及びバケーションレンタル会社による物件の稼働状況について、考察も取り入れつつご紹介します。
ハワイへの訪問者状況(Pacific Business News : 4/29/2021)
2021年3月の月間ハワイ訪問者数計は約44万人
この数字はパンデミック後、最高となりました。影響を受ける前の2019年は約94万人と5割程度回復しております。
そして気になる日本からの訪問者数ですがこちらは2021年3月の合計約1,000人という結果。
2019年3月は約14万人でしたのでほとんどの日本人観光客がハワイに訪れておりません。
直近の2021年5月は毎日約2万人前後がハワイ訪問中(2019年比約30%減)なので本土の観光客を中心にハワイに人が戻ってきている状況が数字からも考察できます。
バケーションレンタル会社からのヒアリング内容
アロハナリアルティ社 ケビン・テイラー社長にお話しを伺ったところ現在のバケーションレンタルの稼働状況は以下のような特徴があるとのこと。
・米国本土からの旅行者が中心(90%以上)⇔日本やカナダからの旅行者は限定的
・アロハナ社稼働率は70~100% ⇔ ホテル(30~80%)
・1か月程度の長期滞在者増加傾向(リモートワーク層)
・訪問者属性は若年層が中心
・6か月前後先の予約増加中(ワクチン接種の影響)
・駐車場付き物件
バケーションレンタル会社稼働状況:2021年5月~6月
では実際のバケーションレンタルの需要はどのようになっているのでしょうか?直近2カ月の稼働状況をいただきました。
マーケティングをしっかりとやっている管理会社の物件は稼働状況も概ね順調に推移しています。6月からは夏休みのシーズンに突入していることもあり80~90%の稼働がとれています。一日も早く日本人の観光客がハワイに安心して訪れるようになってほしいと願っています。
作成者:大岡 修 Osamu Ooka ILC & Swell Realty 国際仲介部門責任者 神奈川県横浜市出身、青山学院大学卒。宅地建物取引士の資格を日米で保有。2006年から某東証一部上場商社にてハワイの高級ブランドレジデンスのセールス・マーケティングに関わり、その後大手高級国際不動産仲介会社のハワイ担当を経て2012年にハワイに移住。新築プロジェクトの販売・企画から、中古物件の仲介、所有後の管理・運用まで、様々な経験と視点から徹底した顧客目線でのアドバイスを提供し続け、多くの顧客から信頼を得ている。現在はILC & Swell Realtyの仲介部門責任者として、ハワイオアフ島ノースショアに在住。趣味はサーフィンと子育てとハワイ不動産。ハワイをこよなく愛している。
メールマガジン、直接エージェント相談も承ります。